MinioはAWSのS3オブジェクトストレージ互換のソフトウェアだ。サーバーの実機があればオブジェクトストレージが構築できる。
どれくらい安くなるのか
見積もりツールによると、MinIOを用いた場合 $0.024(3円くらい)/GiBで構築することができる。これは初期費用、すなわちハードウェアの費用となる。別途電気代やネットワーク利用料がかかることに注意。
これに対してAWSは
このようになっている。なお月額であるため1年で12倍になる。また、電気代はこの料金に含まれているがデータ転送に関しては別途課金される。
おおよそこのようになる。
料金比較概算
ストレージが512テラバイト(16TB*32)、転送量が月300テラバイト、1年運用の場合、オンプレとAWSでどれほど料金が変わるのか比較してみる
AWS | オンプレ | |
初期費用 | 0 | 1,600,000=12000$ |
電気代(月) | 0 | 12000円(7W*32+200)Wh*24h*30day*40 ¥/KWh |
通信費(月) | 800,000 | 400,000(1Gbps専用線) |
ストレージ代(月) | 1,450,000=11000$ | 80,000(1月で2個HDDが壊れると仮定) |
1年 | 2700万 | 750万 |
3年 | 8100万 | 1900万 |
やはりAWSは高い。Cloudfrontを使わない、またはCDNを自前で構築するのならばオンプレのほうが良いだろう。
導入方法
Ubuntu22.04にインストールする
Ubuntuにログインする
minioの実行ファイルをダウンロードする。私は64bitのamd64にしたが、人によって変えなければいけない
wget https://dl.minio.io/server/minio/release/linux-amd64/minio
次にダウンロードしたファイルに実行権限を与える
sudo chmod +x minio
起動する
sudo ./minio server /minio
Webブラウザからアクセスする。(http://サーバーのIPアドレス:9000)
ログインする
初期パスワードはminioadminで、ユーザー名も同じである。変更しておくことをおすすめする。
ログインすると上の画像のような管理画面に入る。ここでバケットを作ったり、アップロードしたり出来る。
次回は複数台のストレージとサーバーでイレイジャーコーディングを試す
↓次回
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