オランダの涙とは
オランダの涙は、プリンス・ルパートの滴(Prince Rupert’s Drop)とも呼ばれる、硝子細工の一種です。
作り方はとても簡単で、融けたガラスを冷水に落とすだけです。 そうすると、ガラスは急激に冷却され、内部に強力なひずみを持ったまま涙型に固まります。
このガラスは超強力な圧縮応力(内向きの力)が残留応力(力を加えることをやめても内部で保持される力)として内部に残っているので、その硬さはマッハ1の銃弾をも砕いてしまうほどのものです。
このガラスの最大の特徴は、強力な力を内部に押さえ込んだまま均衡を保っている点で、一部が少しでも破壊されると、連鎖的に全体が砕け散ります。
↓破裂の瞬間を捉えた動画
ペンチで涙の先を折ると、全体が破裂する(安全性を考慮し、アクリルケースの中で実験を行っています)